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11『モラトリアム人間を考える』 小此木啓吾著 [本]

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モラトリアム。誰もが経験することだが、だれもがそこから脱しなければならない。

この本の中で、特に僕が注目したのが、「自動応答機械によって生じる心理傾向」
人間が、機械と接することによって、どのような心理的傾向が生まれるのか。
現代人と昔の人間は、精神的に、どのような点で違っているのか、本書は明らかにしてくれる。

本書は、大まかに分けて、三つの章からなる。それぞれ少し紹介したい。


「我々の中の宇宙人」
我々は、どのような社会を築きあげ、それによって、精神はどのように変容したか。
テレビやパソコンなどの機械が、どのように人間に影響を及ぼしてきたか。

「モラトリアム人間論の視点から」
いまや、大人でさえ、モラトリアム人間と化していることを主張する。
知識、教養の娯楽化を、漫画というメディアからとらえたり、現代人の「やさしさ」の意味を探る。

「ライフサイクルと不適応」
さまざまな人物に焦点をあて、どのようにして、精神と環境が不適応となっているのかを考察している。







人間は、どんどん変容している。それは、社会的影響であったり、取り巻く環境であったり、
さまざまなものに押されて、適応して変わっていっている。


それは、生き延びるために仕方のないことなのかもしれない。
だけど、同時に、「根本的なこと」がどんどん見えなくなって、失われていってしまっている気がする。
筆者の問いは、時代を追うごとに、ますます切実になっていくに違いない。


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星新一は、ずいぶん読んだ。
大体は網羅した気がするが、彼は天才だ。

ショートショートという、新たな地平を切り開き、1000編以上の作品を生み出したからだ。

ショートショートだから、どうせ短いんでしょ、と思われるかもしれないが、侮るなかれ。
その一つ一つに、手抜きのかけらもない。どうしたらこんなに面白いことを思いつけるのか。
人間の能力のすごさを改めて思い知らされる。

そのなかで、今回紹介するのが『きまぐれロボット』
表題のほかに35もの作品が収められているんだから、
星新一を一度も読んだことがないという方は、驚きだろう。






僕が特に好きなのは、「ボウシ」「へんな薬」

パンチがきいている。

だけど、どれも話が実にテンポよく進み、無駄な記述が一切ない。
これは、ほかの本ではなかなか類を見ない。

ちなみに、星新一は長編も書いている。ショートショートだけではないのである。





いろいろまとめ(^O^)
音楽(ピアノ)まとめ
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2015-05-16

本まとめ
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文鳥まとめ
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絵まとめ
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読んだ本まとめ 1~10 [本]

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さて、ちょっと一息入れて、読んだ本まとめをやろうと思う。



いろんな本を紹介したけど、ページがだんだん増えていくにつれて、底に埋もれて行ってしまう。
それは、なんかかわいそうなんで、10ずつ、まとめていこうと思う。






1 『怪盗ルパン』 ルブラン著 
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-03

2 『赤毛のアン』 モンゴメリ著
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-04-2

3 『注文の多い料理店』 宮沢賢治著
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-04-3

4 『ピーター・パン』 ジェームズ・バリ著
https://blog.so-net.ne.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=75632864

5 ハリーポッター① JKローリングの武装解除呪文にかける願い
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-05-1

6 『どん底の人びと』 ジャック・ロンドン著
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7 『ドリトル先生アフリカゆき』 ロフティング著
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-06

8 『涼宮ハルヒの暴走』 エンドレス8 谷川流著
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-07-1

9 『クマのプーさん』 A・A・ミルン著
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-11

10『きまぐれロボット』 星新一著
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2014-08-13


もっとよんでるから、これからも更新しようと思ってます!
たくさんのniceがついていて、本当にうれしかった。
でも、ルパンとかはあんまり見られてないので、よかったら見てやってくださいね(^0^)

おもったのは、本ってたくさんあって、いい本もたくさんあって、そういうのに、もっと出会っていけたらなあ・・・ということだった。いい本、よかったら紹介してください!
ではでは、今日はこの辺で!

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⑩『きまぐれロボット』 星新一著 [本]

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星新一は、ずいぶん読んだ。
大体は網羅した気がするが、彼は天才だ。

ショートショートという、新たな地平を切り開き、1000編以上の作品を生み出したからだ。

ショートショートだから、どうせ短いんでしょ、と思われるかもしれないが、侮るなかれ。
その一つ一つに、手抜きのかけらもない。どうしたらこんなに面白いことを思いつけるのか。
人間の能力のすごさを改めて思い知らされる。

そのなかで、今回紹介するのが『きまぐれロボット』
表題のほかに35もの作品が収められているんだから、
星新一を一度も読んだことがないという方は、驚きだろう。






僕が特に好きなのは、「ボウシ」「へんな薬」

パンチがきいている。

だけど、どれも話が実にテンポよく進み、無駄な記述が一切ない。
これは、ほかの本ではなかなか類を見ない。

ちなみに、星新一は長編も書いている。ショートショートだけではないのである。





いろいろまとめ(^O^)
音楽(ピアノ)まとめ
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⑨『クマのプーさん』 A・A・ミルン著 [本]

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くまのプーさんは、とても有名だ。

ディズニーは、ピノキオ、白雪姫、シンデレラやアラジンなど、様々な児童文学やおとぎ話をアニメーション化している。最近の、アナと雪の女王も、アンデルセンの『雪の女王』をもとにしているらしいが、ひょうきんでユーモアたっぷりなプーさんも、もとは本だった。





ディズニーは、くまのプーさんを読んで感動し、アニメにしたそうだ。
そして、アニメは大きな人気を得た。

 僕は、アニメのプーさんも好きだけど、この、本のプーさん、子供がいる方にとてもおすすめできる。
とくに二年生、三年生くらいのこどもは、きっと、大喜びするだろうし、大人が読んでも、きっとプーさんをもっと好きになるはず。

クリストファーロビンは、作者ミルンの息子そのものをモデルにしている。
クリストファーロビンが持っていたくまの人形。KAWAII。
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やはり、モデルが現実世界にいると、本にも実在感がある。
僕は、この続編も読んだけど、そっちもとっても面白い。そして、挿絵がぴったりしている。

 でも、この本の本当に大切なところは、ミルンが愛情込めて、一生懸命書いたところだろう。
今もなお、愛されている。


僕が一巻で特に好きなのは、『コブタがゾゾに会うおはなし』

 
ゾゾってなんだ?







いろいろまとめ(^O^)
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⑧『涼宮ハルヒの暴走』 エンドレス8 谷川流著 [本]

涼宮ハルヒの暴走.jpg今も話題となっているライトノベル。
今日はその中の「エンドレス8」について
ハルヒが納得する夏休みを過ごすまで、永遠と夏休みが繰り返される。
私は恐怖した。何万回繰り返しても人間の行動はかくも変わらないものなのだろうか。


何かを成し遂げるときに必要な意志力は限られており、上手く扱えないものだ。
意志力を温存し、尚且つ目的を達成するためには、良い習慣を身につけなければならない。

キョンは悪習が身についていた。


限られた意志力では、それを打ち壊すことが出来なかったのである。

何万回と繰り返す時の中で長門はそれを観察していた。


長門は、それを打ち壊したキョンに惚れたのかも…しれない。






さて、「高1の夏は一度しかないのよ。だから今やるの」「やるなら…今でしょ」
と、散らかった部屋を片付け出さねば。


うぅ。暑い。



下の記事もよかったらのぞいて行ってね(^O^)
音楽(ピアノ)まとめ
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⑦『ドリトル先生アフリカゆき』 ロフティング著 [本]

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この『ドリトル先生アフリカゆき』には天真爛漫ななかにも、現実感が潜んでいる。
それというのは、ドリトル先生が、動物をたくさん飼っていくうちに、どんどん貧乏になっていくことが、物語の発端となっていることだ。これは、もっともなことといえば、もっともなことなのだが、そういう描写をあえてしようとする本は少ない。虚構であれば、動物が増えようが、貧乏にならないようにうまくやりくりしてしまって、それから話を展開していくこともできるからだ。
 ところが、このドリトル先生は違う。動物を飼えば、お金がかかるという、非常に現実的な目線を、物語の中に忍ばせているのだ。

一方、『長靴下のピッピ』は、お金に困ることはない。ピッピが金貨がたくさん入った箱を持っているからだ。
こういうわけで、『長くつしたのピッピ』ほど物語として自由というわけではないのだが、そこがこの本の良さの一つになっていると思う。そして、何よりユーモアに溢れている。ほんとうに、面白いのだ。





 久しぶりに再読したのだが、ずっと読み進めていて、後半ある貴重な動物が出てきたとき、昔そこを読んだ時のことをはっきり思い出した。なにしろ、10年以上前に読んだものだから、忘れていても当然なのである。それなのに、思い出したのだ。
『ゲド戦記 影との戦い』も、再読したときに同じことが起こった。一番最後のシーンまで読んだ時に、昔読んだことをはっきり思い出し、その時の気分まで実感したのだ。






 ドリトルシリーズは一冊だけ手に取り読むのをやめてしまったシリーズ本だ。
ゲド戦記もそうだけど、ドリトル先生シリーズは結構長い(なんと全13冊もある!)

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子供心にそう思ってしまったため、読むのをやめてしまったのが、もったいない。でも、印象的な場面はちゃんとのこってるのだなぁ…と感心させられた。
 以前にかいたアリスのチェシャネコ然り、動物と会話できたり、珍しい生き物が出てきたりと、ドリトル先生は印象的なシーンが多い。そういった強い印象を残すことで、本は残っていくのだと思う。
シリーズ通して、これからも読んでいきたい!




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⑤『どん底の人びと』 ジャック・ロンドン著 [本]

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1902年イギリス、ロンドンにその生活はあった。
18世紀、19世紀のイギリスは世界の工場として世界を牽引するだけの富と権力に溢れていた。しかし、光だけではなかった。
著者のジャック・ロンドンは、潜入ルポライターとしてスラム街で生活を始めるが、眼前には予想を超えた世界が広がっていた。
人々は日々どうにか生きることが精一杯で、栄養の行き届いていないその眼には生きる光を感じらない。向上心も失われ、時間だけが通りすぎてゆく。
当時のロンドンのスラム街が鮮明に描写されている。それが故に、この本は反響が大きく、出版にあたって非難・圧力が凄まじかったという。





「どん底」その世界は、底もなかったかもしれない。今、平和に食事し、不自由なく生活できる環境にいることに感謝せずにいられなくなる本であった。
私は、どれだけ恵まれているのだろうか。
先代を生きた人に恥じぬよう、日々、もっともっと使命感を持って生きていこうと思う。



ハリーポッター① JKローリングの武装解除呪文にかける願い [本]

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さて、ハリーポッターですが、七巻までよんで
結構たってから、兄貴が「ハリーポッターで、最後に、なんでハリーがヴォルデモートに武装解除呪文を唱えるかわかるか?」と聞いてきた。


僕は、……?となって、答えにつまった。ハリーは、ヴォルデモートとの闘いで、いつもエクスペリアームスを唱えていた。だから、最後も、あまりにその流れが自然で、気にも留めなかったのだ。


ところが、そうではなかった。






エクスペリアームス(武装解除呪文)は、実は、壮大な伏線によって選ばれた呪文だと考えられる。

そもそも、この武装解除呪文は、スネイプが決闘クラブの章で最初に使った呪文だった。(二巻)

つまり、スネイプがハリーに、ヴォルデモートと対抗する術を教えていたのだ。

そしてまた、気づきにくいところではあるが、スネイプがジェームズポッターに呪いをかけようとした時、ジェームズがこの呪文を使っている。

その時、スネイプはこの呪文を、憎々しい敵の呪文として記憶したはずです。

つまり、偶然が重なって、ハリーの父親がスネイプにこの呪文を印象づけさせ、スネイプが潜在的にこの呪文を使うきっかけとなっていた。


しかし、それが何故武装解除呪文なのか?
例えば、プロテゴ(守れ)とかでも良いのではないか?

でも、JKローリングは武装解除を選び、それを最後まで貫いた。

そこには、筆者の、平和への願いがあると考えられるだろう。武器を捨ててこそ、平和が訪れるという思想。ニワトコの杖を放棄したのも、そのためだった。

ニワトコの杖の放棄から、平和への願いは読み取れだけど、武装解除呪文は、慣れすぎて読み取れず、正直、ちょっと恥ずかしかった[モバQ]

まぁ、だからといって、ヴォルデモートを倒せば世界は平和になるとは思えませんが……。

でも、その願いというのは切実だから、読んでいてスッとするし、面白い。





こういう具合に、普段何気なく暮らす中にも、意味があることはたくさんある。
そういうことを、見落とさないようにしたい。

ハリーポッターには思うことがあるので、また取り上げると思う!




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④『ピーター・パン』 ジェームズ・バリ著 [本]

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ピーターパン。名作である。
 
内容もさることながら、このラストは、稀にみる素晴らしさだった。
簡単にラストのあらすじを書きます。


ラストのあらすじ

ピーター・パンのいるネバーランドから、ウエンディたちが帰ってきて、元通りの生活に戻る。
ウエンディは、春、時々ネバーランドに行くが、とうとう大人になり、母親になる。
ピーターパンは子供のままだ。

 時が経ち、ピーターがまたやってきて、ウエンディをネバーランドにさそうが、ウエンディはいけない。ウエンディは大人になったのだ。ピーターとウエンディは泣く。(悲劇)


 だが、ウエンディの子供は違う。ウエンディの子供ジェインは、ピーターの話をたくさん聞き、ピーターを知っている。ジェインはピーターと一緒にネバーランドに行く。

 そして、もしジェインが大きくなっても、ジェインの子供のマーガレットが行くでしょう……と、筆者は語る。(喜劇)

このようにして物語は終わる。





いかがでしょうか。近頃にはない、稀に見るラストだと僕は思う。

 どこがかというと、つまり、悲劇と喜劇が混在している点である。ハッピーエンドではなく、かといってバッドエンドでもない。しかし、そのどちらでもないということではなく、どちらも含んでいるのである。これは、なかなかできない。
 このことによって、作品にうんと深みが増すように思われるし、やはりすぐれているといわざるを得ない。思えば、リンドグレーンの「長靴下のピッピ」三部作のラストも、そのようだった気がする。ぼくは、こういうラストはかなり好きである。


 あと、混在にしても、こういうかきかたもできる。つまり、先に子供たちがネバーランドへ行けることを書いた後で、ジェインもマーガレットも、みんな大人になってしまうことをかくというように、前後を入れ替えること。
こうするだけで、うんと悲劇的になる。


 このラストは、人間の人生そのもの、悲劇も喜劇も含んでいるが、どちらかというと「喜劇」に目を向けている点が作者バリの優しさだとおもうし、好感が持てる。

そして、どちらかというと、物事を前向きにとらえている。つまり、ピーターパンは子供のままであり、ウエンディの子供たちは大人になっていくが、どちらも永続性を獲得しているのである。
 とはいえ、ピッピのような、すこし悲しい終り方も、嫌いというわけではないのだが……。




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③『注文の多い料理店』 宮沢賢治著 [本]

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言わずと知れた、宮沢賢治の名作だ。

宮沢賢治というのは、本当にえらいと思う。すごい。

何がすごいかっていうのは、一言では言い表せないが、偉い人であると思う。尊敬できる。

だけど、そんな偉い人だからと思って、かしこまって読むような本ではない。
それがすごい!すごいのだ!笑

さて、注文の多い料理店は、小学校の教科書に載っている。
このブログでは、結構有名どころのほんを紹介したいとおもう。
(もちろん、マイナーな本も読んでいるので、それも紹介するつもりです。)

というのは、コメントをいただいたりすれば、その本については為したりすることができるし、また、感想を言い合ったりもできる。だけど、それには、同じようにその本を読んだことがないとできない。

そういうわけで、まずは、みんなが知っているようなものを取り上げたい。

さて、注文の多い料理店だけど、この話は、最初読んでみて、どう思っただろうか?

怖いと思っただろうか?それとも、面白いと思っただろうか?
あるいは、獲物を捕りに来た猟師が、逆に料理されるという展開に、痛烈な皮肉を受け取っただろうか?

人それぞれだと思う。
それが面白い点でもあるが、もう一つ、一番大事な点、それは、読んだ後に残る、何とも言えない読後感である。


アニメでも漫画でも、見たり読んだりした後に、なにか、ジワーッと残るものがあることがあると思うが、宮沢賢治作品にはそれがある。
宮沢賢治が、そのことを意図したかどうかはわからないが、僕が読んだ限りでは、彼の作品にはほとんど、そういう傾向がある。

これができるというのは、なかなかすごいことだと思う。つまり、読者に何か感じさせたわけだ。

知識とか、ためになったとか、そういうことではない。その本から、なにか、受け取ったのである。

つまり、宮沢賢治は、私たちに何かを渡したのだ。

なにか?

それは、たぶん言葉では言えない。言葉では言えない何かだ。たぶん、適当に説明をつけることはできる。でも、それは、本当に説明にはなっていない。心で感じた部分なのだ。

そういう風に感じるように、賢治は、文章で表現してしまっている。賢治の魂がこもっているのだ。


 【新品】【書籍・コミック えほん・児童・図鑑】注文の多い料理店 イーハトーヴ童話集
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