12 『宇治拾遺物語』 作者不詳 [本]
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宇治拾遺物語は、説話集だ。
説話集っていうのは、まあ、簡単にいうと昔話で、古今東西のいろんな話がのっている。
高校の古文の教科書なんかで、よく取り上げられていて、清水寺から男が飛び降りる話だとか、
イモの好きな人の話とか。
芥川龍之介が、この宇治拾遺物語を題材として好んで取り上げ、「地獄変」「羅生門」「鼻」「龍」あたり書いたのは有名だ。
かくいう僕も、宇治拾遺物語が好きだ。当時の風俗というか、人間が、如実に描かれている。
それは、最近のデフォルメーションされたアニメには見られないから、読んでいて面白い。
特に好きなのは、巻第十の六「あずま人いけにえを止むること」
猿神を男が退治し、いけにえの制度をやめさせ、村を危機から救うという、スサノオのような男の話である。
この話は、今昔物語集にもおさめられているが、なんともドラマティックであり、それと同時に、
神というものがどのようにしてまつられていたのか、そして、信仰がどのように変容するか、ぼんやりとわかる。
つまり、男が猿神を「神」ではなく、ただの「猿」として扱うことで、自然への崇拝、信仰は薄れ、逆に、その自然を支配する男の能力(人間の理性)を信望するようになるのである。
神殺しのモチーフは「もののけ姫」でもあったが、神を殺すことで、人々の精神が、近代化へと向かう。
その過程が物語として描かれていることに、大きな意味を感じる。
いろいろまとめ(^O^)
音楽(ピアノ)まとめ
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2015-05-16
本まとめ
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2015-05-16-1
文鳥まとめ
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2015-07-08-1
絵まとめ
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2015-07-08-2
宇治拾遺物語は、説話集だ。
説話集っていうのは、まあ、簡単にいうと昔話で、古今東西のいろんな話がのっている。
高校の古文の教科書なんかで、よく取り上げられていて、清水寺から男が飛び降りる話だとか、
イモの好きな人の話とか。
芥川龍之介が、この宇治拾遺物語を題材として好んで取り上げ、「地獄変」「羅生門」「鼻」「龍」あたり書いたのは有名だ。
かくいう僕も、宇治拾遺物語が好きだ。当時の風俗というか、人間が、如実に描かれている。
それは、最近のデフォルメーションされたアニメには見られないから、読んでいて面白い。
特に好きなのは、巻第十の六「あずま人いけにえを止むること」
猿神を男が退治し、いけにえの制度をやめさせ、村を危機から救うという、スサノオのような男の話である。
この話は、今昔物語集にもおさめられているが、なんともドラマティックであり、それと同時に、
神というものがどのようにしてまつられていたのか、そして、信仰がどのように変容するか、ぼんやりとわかる。
つまり、男が猿神を「神」ではなく、ただの「猿」として扱うことで、自然への崇拝、信仰は薄れ、逆に、その自然を支配する男の能力(人間の理性)を信望するようになるのである。
神殺しのモチーフは「もののけ姫」でもあったが、神を殺すことで、人々の精神が、近代化へと向かう。
その過程が物語として描かれていることに、大きな意味を感じる。
宇治拾遺物語 |
いろいろまとめ(^O^)
音楽(ピアノ)まとめ
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2015-05-16
本まとめ
http://op63op29pia30845.blog.so-net.ne.jp/2015-05-16-1
文鳥まとめ
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絵まとめ
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こんにちは。
じっくり読んだことはないです。読んでみたくなりました。
by リュカ (2014-08-25 09:22)
リュカさん
ぜひ、読んでみてください。おもしろいですよ。
by ジョナサン (2014-08-26 23:19)
学生時代に授業で・・・。
もうすっかり忘れてしまいました
((+_+))
by あとりえSAKANA (2014-08-29 23:42)
こんにちは。ご訪問ありがとうございました。
古文はメチャ苦手でしたねぇ(汗)。でも何か、年齢を重ねてくると、だんだん古典的なものや形式美的な世界に惹かれていきますね、不思議です。スッチャカメッチャカ何でもありの現代だからこそ、余計にそうなるのかも知れないですが。。
by koten (2014-08-30 11:54)
宇治拾遺物語、大正15年10月に有朋堂書店から出版された本をもっており、時折読みながら楽しんでおります。
今昔物語もそうですが、現代では貴重な読み物だと感じます。
難しいことは抜きにして、とにかく楽しく読めることが最高ですね。
by 伊閣蝶 (2014-09-09 08:43)